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2019.11.12
皆さんこんにちは。
ゲン歯科クリニックです。
虫歯や歯周病というのは、細菌によって引き起こされる感染症です。
虫歯であればミュータンスレンサ球菌、歯周病であればP.g菌が代表的ですね。
そうしたお口の中に生息する細菌の種類や数を調べることで、お一人おひとりに最適といえる予防法をご提案することができます。
お口の中には、実にたくさんの種類の細菌が生息しています。
専門的には「口腔細菌(こうくうさいきん)」と呼ばれるもので、その種類は100以上に及びます。
これはほぼすべての患者さまのお口の中に常在しているものなので、検出された時点で虫歯や歯周病が疑われたり、それらの病気のリスクが高くなっていたりするというわけではありません。
重要なのは、どれくらいの数が繁殖しているかです。
私たちの歯や歯ぐきなどの組織は、身体のいろいろな作用によって守られています。
例えば歯であれば「耐酸性能(たいさんせいのう)」と呼ばれる力によって、虫歯菌の酸では溶かされないように頑張ります。
歯ぐきに関しては、血液を介して免疫細胞などがやってきて、病原性微生物を退治してくれるのです。
けれども、歯の表面に歯垢や歯石が沈着し、細菌の数が一定量以上繁殖してしまうと、それらに抵抗することが難しくなります。
その結果、細菌感染が生じ、虫歯や歯周病を発症するのです。
当院で行っている細菌検査は、お口の中にどのような細菌がどのくらい繁殖しているのかを調べることが主な目的です。
ですので、検査自体で虫歯や歯周病を予防することはできません。
大切なのは検査結果を踏まえた上で、適切なオーラルケアを日々実践していくことといえます。
このように、当院では虫歯や歯周病のリスクを細菌検査という形で可視化することができます。
その結果、「虫歯や歯周病を予防したい」「お口の中をきれいにしたい」というオーラルケアへのモチベーションも高まっていくことかと思います。