
インプラント治療とは、失った歯の機能を回復させる治療法の一つです。チタン製のインプラント体を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を装着することで、天然の歯のような噛み心地を取り戻すことができます。また、差し歯や義歯を装着した時と同様に、見た目の問題もカバーすることが可能です。
インプラントは、歯根部(インプラント体)、支台(アバットメント)、補綴物(上部構造)の3要素で構成されています。治療期間は4から6ヶ月程度で、顎骨に干渉するため外科的な手術が必要になります。
基本的には保険適用外の自由診療ですが、外傷や腫瘍などで顎骨を失っており骨移植が必要になる場合や先天的に顎骨がない場合は、保険適用になる場合もあります。
当院では、信頼性の高い京セラ製インプラントをメインに使用し、38年間のインプラント治療経験に基づいた安全で確実な治療をご提供しております。
インプラント治療を受ける前に、お口の中の環境を整える必要があります。むし歯や歯周病がある場合は、まずその治療を行います。これはインプラントを長期間維持するためです。
また、歯ぐきや顎の骨の状態によっては、インプラント治療ができない場合もあります。見た目には、インプラントが可能そうでも、詳細な検査をしたら治療ができないと判明することもあります。*あと、持病がある方はかかりつけ医との相談が必要です。
そのため、インプラントをご希望の場合は、まずは当院でのカウンセリングと検査をご検討ください。

インプラントは次のような方におすすめの治療法です。
入れ歯に抵抗がある方、入れ歯を使うと違和感や痛みを感じる方、失った歯があってもこれまで通り食事を楽しみたい方、ブリッジ治療で健康な歯を削りたくない方、他の歯をなるべく保存したい方、自然な仕上がりを希望する方、時間や費用がかかってもしっかりと治療したい方におすすめいたします。
上記のようなお悩みやご希望がある方はまずはカウンセリングを受けることをおすすめいたします。些細なことでもお気軽にご相談ください。

当院では38年間にわたりインプラント治療を実施しており、インプラント黎明期より治療を行い、豊富な経験を有しております。そのため、困難な症例にも対応することができます。また、多数の著書を出版し、専門知識の普及にも努めております。
当院の歯科医師は、インプラントのコースディレクターとして25年以上にわたり歯科医師にインプラントの指導を実施しています。この豊富な指導経験により、高度な技術と知識に基づいた治療をご提供いたします。
適切な診断を実施するために必要な歯科用CTや院内ネットワークシステム等、インプラント治療を安全に実施するための先進的な設備を完備しております。これにより、より精密で安全なインプラント治療が可能となります。
顎の骨にしっかりと固定されるインプラント治療なら、硬いものを我慢していた総入れ歯の方でも、たくあんを噛んだり、りんごにかぶりついたりできるようになります。また、見た目もご自身の歯のように自然にできるので、人前でも口元が気になりません。インプラント治療で日常の楽しさを取り戻してみませんか?
歯ぐきや顎の骨は、歯周病や加齢によって少しずつ薄くなってしまいます。波で削られる砂浜のように、一度薄くなった歯ぐきや顎の骨は自然に回復することはありません。インプラントも同様で、埋入したまま放置すると脱落してしまうこともあります。そのため、定期的に歯肉や顎骨の状態を確認しながら、薄くなってきた時点で再生療法を実施し、インプラントを長期間保持できるように整える必要があるのです。
CGFは患者様から採血を実施し、採取した血液を遠心分離機にかけて抽出した成分で「完全自己血液由来フィブリンゲル」と呼ばれています。このCGFは患者様ご自身の血液ですので、感染リスクを軽減できることや組織の再生に働く成長因子が含まれているなどのメリットが多く含まれています。
ご自身の歯と同様に咀嚼できること、隣接歯を削除する必要がないこと、他の歯にかかる力の負担も少ないこと、義歯やブリッジと比較して違和感が少ないこと、自然な見た目になることが挙げられます。
義歯と比較して治療期間が長くなること、義歯と比較して費用が高額になること(自由診療)、顎骨を削除する手術が必要になること、術後に腫脹や内出血などの症状を伴うことが挙げられます。

まずは、患者様のお悩みや不安な点などをしっかりとお聞きいたします。このときに、治療内容や治療期間、おおよその費用などもお伝えさせていただきます。
また、インプラント治療の適応となるかを判断するために、口腔内の検査も実施いたします。検査ではX線撮影やカメラを使用した口腔内や顔貌の撮影などを実施し、詳細な検査結果から治療対象かを判断いたします。
インプラント治療を実施する前に虫歯や歯周病があれば、その治療を実施いたします。これは、インプラントを長期間維持させるためです。
インプラントの土台を作るため、局所麻酔を使用してインプラント体を顎の骨に埋め込みます。
骨を削るため、手術後は出血や腫れを伴います。手術後の感染を防ぐため、一定期間は抗生物質などのお薬を使用します。インプラントと顎骨が結合するまで3から6ヶ月程度要します。
治癒期間を経て2回目の手術を実施いたします。顎骨とインプラント体が結合したら、支台を装着いたします。
2回目の手術が終了したら回復を待って型取りを行い、仮歯を製作します。装着までには複数回、微調整を実施することもあります。仮歯での調整が終了し、装着感に問題がないことを確認したのち、最終補綴物の製作および調整を行い、装着します。
インプラントを装着した後も、定期的に通院することでインプラントを長期間維持させることができます。近隣の歯や歯肉に炎症が発生していないか、インプラントそのものに不具合がないかなどを確認し、必要に応じて歯のクリーニングを実施いたします。
当院では、インプラント治療を実施した部位に問題が生じた場合、故意もしくはメンテナンス不良の場合を除き、10年間の保証をさせていただいております。
治療後はセルフメンテナンスとプロフェッショナルメンテナンスの両方を実施しましょう。
インプラントを装着した後に注意したいのが、インプラント周囲炎(歯周病)です。インプラントは虫歯にはなりませんが、歯周病に類似した炎症を起こすことがあります。周囲炎を防止するためには、食事の後の歯磨きやデンタルフロスや歯間ブラシなどを使用した管理です。
そのため、インプラントを装着した後は特に注意して丁寧に歯磨きをすることが大切です。
毎日の自宅での管理もとても大切ですが、それだけでは汚れが残存してしまい周囲の歯の炎症が原因でインプラント周囲炎になってしまうことがあります。そのため、治療が終了した後も定期的に歯科医院でクリーニングや検査を受けて虫歯や歯周病を予防しましょう。
インプラントには神経がないため、感染が発生しても自覚症状がありません。インプラントの状態、歯肉の状態、咬合など定期的なチェックを実施していないと手遅れになってしまう可能性もあります。
したがって、歯科医院で定期的にメンテナンスをすることが長期間インプラントを維持させる条件といえるでしょう。
当院では38年間の豊富な経験と最新の設備により、安全で確実なインプラント治療をご提供いたします。失った歯の機能を回復し、快適な食生活を取り戻したい方は、お気軽に当院までご相談ください。